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あぶすとらくと



2010/08/24(火) イコライザー比較

DTM・宅録
ベースで手持ちのイコライザーをざっと試してみた。

使用ベースはS.Duncanのジャズベ。実は日記にもかかず少し前にこっそり1オーナーものを安価で手に入れてたんですが特にベースは出音と値段が比例してるところがあって定価25万ぐらいのなのでさすがに低音の鳴り方が豊かです。というかかなり繊細なジャズベである程度は弾けるつもりはしていたんですが、ニュアンスがダイレクトにでるのでまともに演奏するのが難しいという…。このクラスになるとかなり鍛えられそうです。


試したのは以下のもの。傾向を知るためとりあえずテスト方法として30-60Hzあたりの低域と10KHzあたりの高域を思いっきりブーストしたりして持ち上げ感や高域のギラつきなどをチェックしてみました。

FocusriteEQ
Focusrite LiquidMix
Waves V-EQ4/V-EQ3
Waves ルネEQ
PSP sQuad EQ
ParisEQ
T-RacksEQ
Cubase ChannelEQ

試してみてわかったのはEQ自体がある種の低音感をもっているのと、下の周波数のゲインをあげてもベースの低域が持ち上がってくれなかったりコシがなくなったり(これはクオリティの問題かと思いますが)とか、ベースは周波数もダイナミックレンジも広いので使うイコライザーはベースに向いていると思われるものを選ぶ必要がありそうです。

FocusriteEQはあまり下の方は持ち上がらず100-200Hzあたりからブワッと持ち上がる傾向。ParisEQは音は効き方が鋭く、いいなと思ったんですが柔らかさは得にくい。ゲインが高くなると歪みやすいように思いますが、重さを出す事ができ高域もジャリつきにくいためフリーで手に入るパライコとしてはよい品質だと思います。

V-EQ4/V-EQ3は流石にがっちり低域が持ち上がり、上の方もギラつきを感じさせないスムーズさがあります。柔らかさと低域の豊かさはやはり手持ちの中では抜群ですね。LiquidMixのNEVEシミュはVと比べると音の立体感がちょっと損なう感じ。それでも普通にいい音の範疇かと思います。やはり汎用性に富むのはルネEQですね。上も下もはっきりした持ち上げ感が得られます。

PSP ClassicQはNEVEを意識しているようなんですが、キャラ的にはちょっと違うものの低音は持ち上がってくれるしSATが強烈なリミッターなんで使いどころによっては結構いいと思います。Classic以外のものはあまり低域は持ち上がってくれません。
T-RacksEQはいいEQだとは思うんですが思ったほど低域はがっつりあがらないですね。
Cubase ChannelEQはミックス向きの柔らかさですね。高域はそれほどあがりませんが低域はブワッと持ち上がってくれます。しかし音づくりというよりはミックス用の調整の範囲ですね。

ちなみにRecordの方だとPEQ-2がルネEQと同じ傾向。MclassEQだとやさしい感じ。ミキサーは SSLのシミュなんで低音はやや軽いまとまりで柔らかな感触ですね。とりあえず場面に応じて必要なものは揃えている感じ。


いろいろ比較してみて、こういう音づくりにはこれが使えてミックスにはこれ…みたいな傾向がちょっと掴めてきましたがやっぱり曲調、楽器と用途に合わせてEQを使う必要がありますね。今回聞き比べてよくわかりました。

柔らかいベースや重たいキックを作るのに悩んでいる人なんかは一度使っている手持ちのイコライザーのタイプを見直してみると悩みが氷解するかもしれません。
ただ…柔らかい音は使用するイコライザーをかなり選ぶように思います。EQ一発ではなく、複数のものを組み合わせるとか工夫が必要かもしれません。
Line6など他の手持ちのEQもあるんでまた時間があれば試してみようかと思います。


[追記]
Line6のPODfarmのプリアンプを試してみました。VintageUKというのがNEVEタイプなんですが、低域がふっくらともちあがりますね。通すと音が整ってしまうのですけどもwavesのVとはまた違いつつもツボの押さえ方がLine6ぽく感じられ個人的には好きな傾向のキャラです。




WAVES / Musicians 2

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