あぶすとらくと

IXY210Fを長らく愛用してきましたが、先日うっかり落としてしまいあっけなく液晶画面を割ってしまいました。
修理するのにもお金かかるし、新品が1万円ぐらいから買えることで買い換えることにしました。

買い替えにあたってはいつもキヤノンのIXYシリーズにしていましたが、バッテリーがNB4Lではなくなってしまい手持ちのバッテリー資産が使えなくなることがネックだったためいっそのこと他メーカーにしようかとも思うものの結局IXYシリーズから選ぶことにしました。
WIFIは当たり前についているし、広角は25mm、望遠が300mm、そして新しいCMOSセンサ、画素数2020万とDIGIC4+。スペックの数字だけみると順当な進化だと思います。


機能が強化されていのは動画系ですね。フルHDで撮影可能になり、ダイジェスト機能などもあります。
下位機種がスマホに市場を食われている関係上、どうも動画系のブレ補正の強みなどが差別化のポイントのようです。


ざっと使ってみたところ、やはり300mmをポケットサイズにして持ち歩けるのはかなりすごいですね。興味はなかったんですが、いざ撮影して結構綺麗に望遠が撮影できているのをみるとやられます。一眼のちゃちい望遠より解像感があるし、G7より上です。おかげでG3Xや高倍率ズーム系のコンデジに興味がでてきました。

キヤノンの特徴として絵が全体的に整った綺麗さがありますが、その路線ですね。
ズームでレンズが暗くなっているからか常用ISOは800の辺の感じですが、あまり感度ノイズを感じません。その代わり全体的にワサワサしている感じがするものの解像度が決して低いわけでもない。価格帯的にも「そこそこ」の画質と語られる傾向が強いですがよくここまで実現しているなとも思うし、この上を望むならG7Xなど1インチ系がラインナップされているのでサイズや価格とのバランスを見て選択すべきかな思います。しかし300mmがポケットに入るのはやはりスゴイと思わざるを得ません。
300mmで割りとしっかりとフルHDで動画が撮影できてしまうし、ズームも動画撮影中に可能になっていたりとIXY210Fであともう少し…というところにうまく機能が追加されている感じです。あと外部マイクが使えればよいのてずが、それは流石にできないようです。

ピントが甘い写真になりがちになるという点ですが、これは撮影の設定にも問題がありそうな気がします。このIX640はフォーカス枠が3種類選択可能で、できれば状況によって使い分けたほうが良好な結果が得やすいこと、また近距離撮影の場合はマクロモードを選択する必要がありますが、それを選択しなくてもできるかぎりピントをあわせようとするようです。これは以前のIXYのシリーズにはなかった機能で、マクロモード(花マーク)を選択していないとピントがあわないため必然的にかなりボケてしまう。
うまくいけばそれでピントがあうものの若干ピントがずれている傾向が強く、しっかりとピントあわせしたい場合はやはりマクロモードを選択する必要があるようです。高倍率のズームレンズを搭載している以上、ズームすると焦点距離が長くなる分、被写体とも距離がある程度とられていないとピントが合いません。この点を理解せずにズームを使用すると結果的にピントが甘い写真になりやすいと思います。
逆に利点してみるとカメラまかせである程度の写真がとれるようになったとも言えると思います。適当にパシャパシャ撮ってもそれなりに写るのはすごいところです。またノイズリダクションが優秀なようで今までカメラに応じてこれはISO200までとか、ISO400固定にしたりといろいろと工夫する必要がありましたが、ISO感度AUTOにしてもかなり最適な絵に仕上がりやすいです。
あと50-70mmあたりが割と良好な感じがします。


現時点でのIXY640の実売価格が1.3万円なので210Fと同等の購入価格ですかね…スペックを見ると時代の流れを感じます。画質うんぬんはさておきとりあえず一台で何でも撮れそう…という気になれる一台だと思います。


トリミング/ビビッドカラー
やや肌色の中の赤みなどは飛びやすい傾向ながら、ビビッドカラーを選択した場合それなりに色味が表現され発色がかなり強くでるようになった感があります。

サイズ変更のみ/ビビッドカラー
暗部が潰れ気味ながらもコントラストの強いメリハリのある絵に仕上がっていると思います。

サイズ変更のみ/ビビッドカラー
黄色系がやや緑に赤みが少なくなる傾向があるがすっきりとした清潔感のある色味になりやすいようです。

ビビッドにするとちょっとくどめになるので、カスタムカラーでコントラストを1段階下げ、彩度を上げるなどすると丁度いい感じでした。