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あぶすとらくと



2007/09/04(火) SiCKO

時事
映画といえばエヴァの話でもちきりのところですが、M・ムーアの「SiCKO」を見に行ってきました。小さなシネコンでしたが昼で満員。関心の高さが伺える…というか多分学生が多そうな感じ。
ネタばれがどうこうという映画ではないのでざっと。

アメリカでは国民健康保険が存在しないため個人的に医療保険に入る。でその実情が映画になっているわけですが、まぁここまでひどいとは思わなかった。保険の加入要件を満たせず6人に1人が無保険であったり、治療に対して保険がおりず破産する、あるいは治療自体受けられずに死んでいくという具合。先進国中最低レベルというのも頷ける。

保険制度の比較としてカナダ、イギリス、フランス、キューバが出てくる。日本では福祉国家として大人気の北欧諸国がぬけてますね。フランスは出生率を回復させるために福祉にテコ入れした経緯があってその充実ぶりが伺えるんだけどもこれがまた凄い。やはり革命を起こした国は何かが違う。

社会的システムの構造上の問題や国家とは何かとか、結構難しいところに触れつつも難しくなく、関心を持って見続けてもらうための努力がなされていて、2時間も飽きさせずに見せるところは流石だと思う。びっくりするぐらい上手い。


以下、論じている本がないか…と思って探してみつけたもの

市場原理が医療を亡ぼす―アメリカの失敗 (単行本)
http://www.amazon.co.jp/dp/4260127284

『僕はアメリカに幻滅した』
http://www.amazon.co.jp/dp/4884663454
絶版みたいなのですが該当する内容が紹介されたブログ
http://kihachin.net/klog/archives/2006/02/kobayashi.html


日本の場合は福祉難民の問題てのがありますね。
拍手♪

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