あぶすとらくと

ダイナミックマイクが今カラオケ用のものしかないので寂しいあまりに購入。
しばらく何も買わないでおこうと思ったのですが楽天のポイントがあったので‥。

ネーミングからわかるようにおそらくbeyer版SM58みたいな位置づけなのかしらと思うのですが、あんまりレビューがないんですよね。海外のショップレビューはちらほらあったんですが日本語のレビューがほとんどないという‥結果、買って試してみたくなるというパターンです。

[audio fanzine]user review TG-X-58
http://en.audiofanzine.com/dynamic-microphone/beyerdynamic/T...

さて、低域の周波数は58が100Hz以下は結構切っているのに対し、こちらは100Hzあたりまでフラットにのるようです。ローまでとれ感度がよいので音が小さなものでも低域まで綺麗にとれそうではあります。いわゆる定番のSM58タイプに高域の抜けを足したようなタイプはShureのBETAシリーズとかゼンハイザーのE935/E945とかダイナミックマイクでも設計の新し目の高価格なタイプが多いですが、おそらくこの商品もそのような位置づけを狙っているのだと思います。



http://tascam.jp/product/tg-x_58/

UR28Mにつないでいろいろ試したところかなり低域まで拾ってくれる感じです。ただレンジ自体は広いといってもやはり音はダイナミックマイクです。beyerというとやはりDTシリーズのヘッドフォンが有名どころですが、低音の腰がありつつもやわらかな質感はbeyerって感じがちょっとします。
オンマイクのスピーチで試してみると100Hzあたりをよく拾うのでその辺りをピーキングでカットしてやると低域を感じさせつつもすっきりしてよい感じです。
少しオフ気味にするとか、高い調子になると何もしなてもいいかなという感じなのでマイク自体の音色バランスはかなりよいと思います。いずれにしても周波数特性からわかるように抜け感がよいです。
グリルも外せるのでギターのアンプ音収録にもよさそうです。





外観もモデルガン的な黒の仕上げが精悍で手触りがよく、スイッチノイズはないし、ハンドリングノイズやシールドのヒットノイズもかなり少なくなり、ノイズ自体も目立ちにくい低い音です。マイクプリのゲインを上げるとノイズはやはりのってきますが、マイク自体のノイズはかなり少ないのではないかと思います。あとやはりフィードバックもしにくいですね。
ひょっとして高めの定価からドイツ製かと思いましたが、Made in chinaでした。しかし音はやはりしっかりしていて特価で手に入れたことを考えると非常に満足のいく買い物でありました。
手元にSM58・57があれば録音して比較とかやりたかったんですが‥今手元にないんですよね。

それにしても手触りとかグリルの質感がよいので使用感が非常によいです。この黒の仕上げは写真などから判断するにTG88など上のクラスのものと同等の仕上げなのかなと思います。
しばらく使ってみた印象ですが高域の音の輪郭がはっきりしていて、アタックや中域にガッツがあり独特の質感がありますね。

[追記2014/4/22]
しばらくの間SM57・58と比較してみましたが、やはり高域の音の輪郭がはっきり固め中域〜中低音域に独特の個性がある感じ。分解能はそんなに悪い感じはしません。同一条件で比較したわけではないですが、ベイヤーでもTG88なんかはもっと繊細な印象です。

[追記2014/10/24]
Shure的な存在感のある低域の出方とは違い、中域は独特のキャラを感じつつややスッキリした感じで音像にまとまりを感じます。BeyerのVG30あたりのもちょっと触ったことがあって結構低価格な割に好印象だったので他のマイクも機会があったら使ってみたいなと思います。